お金と寿命、どちらが先になくなるか
「Dr.中田 The Longevity」の新シリーズがスタート。初回は、健康寿命・経済寿命・社会的寿命の3つから、人生の時間とお金の使い方を考える。
会社を伸ばし、資産を築き、その走りをいつまで、何のために続けるのか。新シリーズ「Dr.中田 The Longevity」では、お金、健康、生きがいを入り口に、これからの経営者の生き方を考えていく。初回の問いは、「お金と寿命、どちらが先になくなるか」だ。
お金は数字で見える。一方で、健康や人とのつながりがあとどれくらい続くかは、同じようには測れない。目の前の仕事やお金を追う時間が長いほど、答えのない問いに向き合う時間は少なくなっていく。
人生を支える、目に見えない資産
看取りの場で聞いてきたのは、「もっと稼いでおけばよかった」という言葉ばかりではない。「もっと家族や友人と過ごせばよかった」「あの時、検査を受けていれば」「行きたかった場所へ行っておけばよかった」。最後に残る後悔は、人との時間や健康、体験へ向けられることが多い。
車や不動産、預金残高のように見える資産は、変化を確かめやすい。その分、社会的なつながりや、体験に使える健康は後回しになりやすい。お金を得ることも、好きなものを買うことも大切な経験である。ただ、それだけを追い続けると、お金を使うための時間や体が残らないことがある。

健康寿命、経済寿命、社会的寿命
寿命を、生きている時間だけで捉えない。健康寿命は、自分の体で動き、時間やお金を使える期間。経済寿命は、今ある資産で生活を続けられる期間。社会的寿命は、誰かと関わり、社会に価値を返し続けられる期間である。
3つは同じ速さでは進まない。経済寿命が伸びていても、健康寿命が短くなっていることがある。体が元気で資産もあっても、社会や人との関わりが薄くなっているかもしれない。どれかひとつではなく、3つを並べて今の状態を見る必要がある。
3つの寿命をポートフォリオで考える
健康寿命、経済寿命、社会的寿命を、三角形のように捉える。今は事業へ力を使う時期なのか。健康へ配分を戻す時期なのか。社会や人とのつながりに時間を使う時期なのか。置かれた状況に合わせて重心を動かしながら、全体のバランスを取っていく。
健康もお金も、それ自体が人生の目的ではない。行きたい場所へ行き、大切な人と過ごし、社会に何かを返すための手段である。健康のために好きなものをすべて我慢するのでも、お金のために体や時間を使い切るのでもない。何のために選ぶのかを、その都度確かめる。

年代ごとに、重心を見直す
30代は、自分の体を可視化する
体力があり、仕事へ時間を使える時期ほど、自分の体を見ないまま進みやすい。健康診断などで現在地を把握し、変化を定期的に追う。分からないまま働き続けることと、体の状態を知ったうえで今は仕事を選ぶことは違う。
40代は、時間の使い方を組み直す
体調の変化を感じ始めると、お金と健康の間に時間があることが見えてくる。働いて資産を築くことに加え、その資産を使う時間と体をどう残すか。これまでと同じ配分を続けるのか、一度立ち止まって考える。
50代は、最後から逆算する
自分や周囲の体調の変化が、現実のものとして近づいてくる。最後に何をしておきたいか、誰と過ごしたいか、社会へ何を残したいか。未来から逆算すると、今日のお金、健康、時間の使い方が変わってくる。
答えのない問いを持つ
答えのあることは、情報やAIから手に入れやすくなった。けれど、どう生きるかは、誰かが代わりに決められることではない。健康寿命、経済寿命、社会的寿命のどこへ時間を使うのか。忙しい日々の中で、その問いを持ち続ける。
動画では、馬場ももことの対話を通じて、3つの寿命と人生のポートフォリオを考える。
Wellness
自分の体を、長く見ていくために。
気になる方は、まずはカウンセリングでご相談ください。


