氷の湖とサウナ — AVANTO 帯広
2026年2月、Wellnessの会員ら45人が帯広近郊のサホロ湖に集まった。結氷した湖面にはチェーンソーで四角い穴が切り出され、サウナと氷の水風呂を往復する1泊2日が始まった。

帯広空港を出ると、十勝晴れの青空が広がっていた。2月の空気が肺の奥まで冷たく入ってくる。一行はバスに乗り込み、帯広近郊のサホロ湖へ向かった。1泊2日のツアーの舞台となる場所だ。
湖面は厚い氷に覆われていた。チェーンソーの刃が氷に入り、白い粉を巻き上げながら四角い穴を切り出していく。フィンランド語で avanto(凍結した湖に開けた穴)と呼ぶもので、今回はこの天然の水風呂に入ることがメインにある。

サウナトレーラーと氷の穴
十勝サウナ協議会と連携し、株式会社AVANTO がこの場をつくった。六本木のフラッグシップ施設「SteaMs.」で培った温度管理の技術がここにも入っている。TYLO社のヒーターを積んだサウナトレーラーが雪原に据えられ、氷点下20度の屋外にあっても室内は限界まで熱い。

トレーラーで身体を限界まで温めてから外に出ると、マイナス20度近い外気が肌を打った。雪を数歩踏んで、切り出した穴の縁に立ち、梯子を伝って水に沈んでいく。氷点下に近い湖水が肩まで上がってくる。参加者は思い思いのやり方で穴に向かい、一人で静かに入る者もいれば、声を上げて飛び込む者もいる。

水から上がった後の外気浴が、この一連の仕上げになる。雪原に並べられたリクライニングチェアに身を横たえると、あたりは静まり返っていて、聞こえるのは風の音だけだった。誰も口を開かない時間がしばらく続く。

この二日間のために45人が集まった。Wellness の会員と、その紹介で訪れた人たちで、経営者にまじって sawa、Miyu Yoda、ANGELICA の顔もある。1歳に満たない子を連れた家族もいた。
普段は仕事のことを考えない日はないが、熱と冷の極限を味わって、日常のタスクを忘れる瞬間があった。
参加者
別の一人は avanto を「行きたいけれど、なかなか行けない、日本トップのサウナ」と呼び、子連れで参加した一人は「家族で楽しめた」と話した。
十勝の夜
夕刻からディナーが始まった。十勝の食材が並ぶカウンターでは職人が目の前で寿司を握り、ウニやイクラの軍艦が次々に皿へ載っていく。

氷の上で同じ体験をした後だからか、参加者同士の距離は短い。単なる食事ではなく、共有した体験が会話の起点になっていた。2次会の大広間では、酒を片手に経営論や人生哲学が夜更けまで飛び交う。
帰路のバス
二日目の午前、帰路のバスの中で健康テーマのセッションが始まった。代表医師の中田への質問が相次ぎ、経営者に多い病気やその予兆のこと、なぜ今予防医療が必要なのかといった問いが、バスの座席から次々に飛んだ。
短い時間だったが、ある参加者は「楽しかっただけでなく、今後の人生で健康をどうデザインすべきか、明確な指針を得られた」と話している。「健康について考える良い機会になった」「また参加したい」という声もあった。
氷を切り、穴に沈み、雪の上に立つ——フィンランドの人々が長く続けてきたその一連を、この二日間、45人がなぞった。

Wellness
自分の体を、長く見ていくために。
気になる方は、まずはカウンセリングでご相談ください。


