Community

清流の鮎と満天の星 — AYU Journey 津和野

2026年7月、島根県津和野。参加者たちと巡る一泊二日のツアーである。城跡への登山と温泉を経て、高津川の鮎のフルコース、望遠鏡での月と星の観察へと続いた。

夜の日原天文台と星空

2026年7月、島根県津和野を巡る一泊二日のツアー。目当ては、鮎料理の店「美加登家」と、「本州で一番星空が美しい」と環境省から認定された日原天文台のそばに立つ「プライベートコテージ 宙辺-SORABE-」である。空港到着後の鮨ランチに始まり、津和野城跡、太皷谷稲成神社、城下町、温泉を経て、鮎のフルコースと星空観察へと続く行程だ。

皿に盛られた握り鮨
一日は地元の鮨ランチから始まった

汗だくの登りと、赤瓦の一望

最初の目的地は津和野城跡。約1時間の山道は、服の色がわからなくなるほど汗だくになる登りだった。しかし登り切ると涼しい風が吹き、眼下に津和野の町が一望できて、それまでの疲労も吹っ飛んだ。津和野の町には赤瓦の屋根が多い。地元に赤土があることに加え、熱や凍害に強いからだという。

木立の中の山道を登る参加者たち
津和野城跡へ、約1時間の登り
山頂から見下ろす津和野の町並みと川
登り切ると、赤瓦の町が一望できた
津和野城跡の石垣の上に立つ参加者たち
津和野城跡の石垣の上で
木々の間を下っていくリフト
下山はリフトで

太皷谷稲成神社と、堀の鯉

下山後は太皷谷稲成神社に参拝し、ウェルネスの商売繁盛を祈祷いただいた。太皷谷稲成神社は、1773年に津和野藩主が城の鎮護と領民の安穏を願って京都の伏見稲荷から勧請した神社で、日本五大稲荷の一つに数えられる。「稲荷」ではなく「稲成」と書くのは、願望成就の意味を込めたためだという。参道には約1,000本の朱塗りの鳥居が連なる。車で通り抜けた城下町では、堀に大量の鯉が泳いでいた。

太皷谷稲成神社の朱の大鳥居
太皷谷稲成神社へ
朱塗りの社殿と石段
商売繁盛を祈祷いただいた
堀を泳ぐ色とりどりの鯉
城下町の堀には大量の鯉
白壁と石畳の続く城下町の通り
城下町の通り

温泉とサウナ、まめ茶のソフトクリーム

登山の疲労と汗は、「津和野温泉 なごみの里」の温泉とサウナでリセットした。なごみの里は道の駅に併設された日帰り温泉施設で、露天風呂とサウナを備える。湯は肌に優しいとされる単純放射能冷鉱泉で、ラドン含有量が多く「療養泉」に指定されている。血液や細胞に働き、新陳代謝を促進するとされる。湯上がりには、津和野産まめ茶を使ったソフトクリーム。夜の美加登家に向けて、コンディションは整った。

「道の駅 津和野温泉 なごみの里」の看板
津和野温泉 なごみの里
まめ茶ソフトクリームを持つ手
湯上がりの、まめ茶ソフトクリーム

ダムのない一級河川が育てる鮎

津和野を流れる高津川は、日本で唯一「ダムのない一級河川」とされる。人の手がほとんど入っていない流れで、鮎は本来の力強さのまま育つと言われている。美加登家ではこの高津川の鮎を、6〜7月は若鮎、8〜9月は成魚、10月以降は子持ち鮎と、季節ごとに違う形で出す。一行が訪れたのは、ちょうど若鮎から成魚に切り替わる時期だった。

美加登家の看板
高津川のほとりの鮎料理の店「美加登家」

塩焼きからうるか、背ごし、締めの鮎ご飯まで、鮎を余すところなく使ったフルコース。「一生分堪能しました」と参加した一人は言う。

皿に盛られた鮎の塩焼き
鮎の塩焼き
鮎づくしのコースの品々
舟形の器と魚の形の器に盛られた一品
氷の上の一品と、鮎の椀物
鮎づくしのコースの品々

口径75cmの望遠鏡と、クレーターまで見えた月

宿は、日原天文台のそばに立つ「プライベートコテージ 宙辺-SORABE-」である。夜は天文台の口径75cmの望遠鏡で月や星を観察した。月のクレーターまでくっきり見えた。ただ、この日は月が明るすぎたらしい。本当はもっと星が見えるのだと聞き、「満天の星を見るリベンジをしたい」という次の目標が生まれた。

コテージ「宙辺 -SORABE-」の看板
宿泊先の「プライベートコテージ 宙辺-SORABE-」
夜の日原天文台
夜の日原天文台

日原天文台は、1985年に全国初の公開天文台として開設された。標高255mの枕瀬山の山頂に立ち、口径75cmの望遠鏡は、一般公開された天体望遠鏡としては日本最大級とされる。主鏡には、ハワイの大型望遠鏡「すばる」の試作鏡が使われているという。

口径75cmの望遠鏡と、望遠鏡越しの満月
口径75cmの望遠鏡で、月のクレーターまでくっきり見えた

コテージは最大17名が泊まれる一棟貸しで、サウナのほか、ビリヤードにボードゲーム、カードゲームが揃う。部屋の名前は星座から取られていた。参加者同士で語り合う夜になった。

コテージの寝室
部屋の名前は星座から
コテージのビリヤード台
ビリヤードやボードゲームが揃う

島根が初めてという参加者もいた。「行ったことのない場所を訪れる経験は、改めて大切だと感じた」と参加した一人は振り返る。次は子持ち鮎の季節に、そしてもっと暗い夜に。

日原天文台の前に並ぶ参加者たち
日原天文台の前で

Wellness

自分の体を、長く見ていくために。

気になる方は、まずはカウンセリングでご相談ください。