吉岡諒 — 何事も、凡事徹底
株式会社ウィルゲートの共同創業者、吉岡諒。18歳での起業から20年、いまは1日20件の商談をこなしながら経営を続ける。いい人生のコツは「凡事徹底」。

父の急逝から、高校卒業3日後に起業
高校1年のときに父が69歳で他界してしまったんです。母から「岡山から東京の大学に進学したいなら、お金がないから自分で学費を稼ぎなさい」と言われ、やるしかないと。2005年、18歳で起業しました。山手線の乗り方も分からない状態からのスタートです。
始めたのは、当時流行っていた「アバクロ」の服をバイマなどで仕入れて、ヤフオクや自社のECサイトで販売するアパレルECです。これが当たり、大学1年の秋頃には毎月売上400〜500万円、粗利で200万円くらい稼げるようになりました。ただ、お金がなかったので広告費をかけられず、自力でSEOを学んで「アバクロ 通販」で1位を獲得したのが成功の要因でした。そこで「在庫を持つ商売はしんどい。SEOならお金がなくてもできる」と気づき、アパレルをサクッと撤退してSEO事業に切り替えたんです。そこから20年ほどの月日が経ちました。
ベンチャー起業家に寄り添う「ネオM&A」
世の中のM&Aは、「非IT企業×高齢者の事業承継」が大半を占めています。仲介会社は3,000社ほどありますが、ITに強くて20代〜50代の現役世代の起業家をターゲットにした仲介会社がいなかったんです。そこで、ITとベンチャーに強い領域でナンバーワンになるために立ち上げたのが、1つ目の「ネオ(新しい)」の意味です。
2つ目は、我々がSEO支援やプロ人材のマッチング支援も行っている点です。普通の仲介会社は「売るか、買わないか」しかタッチしませんが、僕らは「すぐ売るより、もう少し事業を伸ばしてからにしませんか?」と、売上や企業価値を高める支援もできる。ここが他社とは違う「ネオ」な部分ですね。
1日20アポを可能にする「セルフイメージ」
朝8時から夕方6時までの10時間を、30分刻みで綺麗に入れると「20アポ」いけるので、ほぼ毎日20人と1対1でお話ししています。
まず、基本的に「元気」なことです。2009年にインフルエンザで休んで以来、16年半ほど病欠がありません。あと重要なのは「セルフイメージ」ですね。夕方6時以降は「家族タイム」としてアポを入れないようにしているので、自分の中では「もし独身だったら夜10時まであと4時間はアポを入れられる。だから今日の20アポはかなりサボっている方だ」というメンタリティでいます。だから、20アポ終わった後でも「まだHPが90%残っている」という気持ちで1日を終えられます。自分が「今日疲れたわ」と思うか、「まだ10%しか減ってない」と思うかで、行動もメンタルも全然変わってくるんです。
「寝てる場合じゃねえだろ」。唯一の喧嘩は睡眠時間
小学校1年からの幼馴染(現・代表取締役の小島)と共同創業しているんですが、彼とこの20年間で唯一喧嘩したのが「睡眠時間」についてでした。僕は高校生の頃から脳科学の本などを読んでいて、「睡眠を削ると記憶力や判断力が落ちるから、睡眠はちゃんと確保すべきだ」という睡眠大切派でした。でも起業した直後は、自分たちがどれだけ働くかが勝負なので、睡眠時間を3時間に削って1日20時間働くような生活になったんです。そのとき、僕が寝ていると彼からビンタで起こされました。「サイバーエージェントの藤田社長ですら会社に寝袋で寝泊まりして働いていたのに、何者でもない俺たちが寝てる場合じゃねえだろ」と。
当時は、自分は6時間しか寝ていないから、今日は頑張れないというマイナスのセルフイメージに囚われていました。でも今は、1日4時間睡眠くらいですが、朝起きたら、体からスーパーサイヤ人のようにエネルギーが溢れ出ている状態だと思い込ませて1日を迎えています。セルフイメージのマネジメントで、過ごし方は大きく変わりますね。
捨てないことが、未来を捨てている
20年の経営で重要だと感じたことの一つが「選択と集中」です。
起業当初は人脈も営業経験もなかったので、1人お客さんがいたら、名刺作成からサイト制作、システム開発、広告運用まで「何でもやります」と全てを受けていました。結果として、毎回初めてのことに追われ、アルバイトには任せられず型化ができなくなり、僕以外は対応できない状態になって組織が破綻してしまいました。そこで、色々とやっていた事業をすべて撤退し、SEO事業に一本化してから会社がめちゃくちゃ伸びたんです。当時は「事業を絞ることは自分たちの未来を狭めること」だと思っていましたが、逆でした。「捨てないことが、自分たちの未来を捨てていたんだ」と気づきました。
いい人生のコツは「凡事徹底」
僕は、世の中の人全員が師匠だと思っています。僕自身、M&A仲介会社にいたことはないので、M&Aに詳しい弁護士や税理士といったプロフェッショナルの方々に助けていただきながらやってきました。絶対に自分より相手の方が詳しい領域ってあるじゃないですか。そこを理解して、適切に頼ることもめちゃくちゃ重要だと思います。
そのうえで、私の好きな言葉に「凡事徹底」という言葉があります。何事もコツコツやっていくしかない。ズルをして一気にショートカットすることは無理なので、継続は力なりで、とにかくコツコツ頑張ることを大切にしています。
吉岡諒
株式会社ウィルゲート 専務取締役COO・共同創業者。1986年生まれ、岡山県出身。高校卒業から3日後の2005年、18歳で起業。2006年、幼馴染の小島梨揮氏と共に株式会社ウィルゲートを設立し、SEO事業で急成長を遂げる。現在は、累計6,500社が導入するSEOツールや、売上・企業価値の向上まで支援する「ネオM&A仲介」事業を展開。1日20件の商談をこなす行動力で、ベンチャー起業家からの信頼を集めている
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自分の体を、長く見ていくために。
気になる方は、まずはカウンセリングでご相談ください。


