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山口竜生 — 幸せはステート管理から生まれる

神奈川県警察の特殊部隊SATで分隊長を務め、いまは株式会社絆助の代表として映像制作と経営者メディアを手がける山口竜生。いい体験は、いい行動からしか生まれない。幸せは意思ではなく、状態から作るものだという。

テーブルを挟んで座る中田航太郎と山口竜生。背景のモニターに「Dr. 中田 The Well-being」の文字

天理の柔道部から「日本警察最後の砦」SATへ

天理高校・天理大学の柔道部で、小さい頃から日本一、世界一になりたいと思っていました。先輩にはオリンピック3連覇の野村忠宏さんや篠原信一監督、後輩にはオリンピック2連覇の大野将平選手がいます。そこから、自分の強いメンタルと体を活かして社会貢献できることは何かと考えた時に、神奈川県警察に入ろうと決めました。県警の中でも成績が良い方で、若くして昇任させていただき、体も動くということで特殊部隊(銃器対策部隊)への声がけをいただいて、入隊する流れになりました。

トレーニングは今も続けています。今日も朝7時から8時半までやってきました。ウェイトトレーニングを30分と、時速13.5kmで30分走って30分歩く、計9kmほどのランニングです。朝起きて太陽の光を浴びながら体を動かし、今日の目標や月の目標、年の目標を振り返って、自分の人生がプラスになっているかを内省する時間にしています。外を走るのもいいのですが、信号や車など、いろいろな情報に脳が取られてしまいます。ジムの同じリズム、同じ鼓動の中で走ると情報が遮断されて、考え事のできる「瞑想状態」に入れます。

ビジネス用語も分からなかった、30歳の転職

大学卒業から8年間、警察の世界にいて、30歳でITのWebコンサル会社に転職しました。最初は「BtoB」といったビジネス用語すら分かりませんでした。専門用語を調べ、マーケティングや分析をインプットするだけでなく、アウトプットして成果を出さなければならない。そこが一番大変でした。ただ、警察学校を卒業して知識がない状態から現場で仕事を覚え、反省とPDCAを繰り返して成長してきた経験があったので、転職への不安はそれほどありませんでした。

そこから1年足らずで営業トップになり、15人を束ねる営業部長になりました。営業戦略の一番は「勝ちパターンを体系化すること」です。営業のフローには「AをやったらBをする」「BをやったらCをする」という手順がありますよね。私は柔道家なので例えが「関節」になってしまうのですが、このAからBに移り変わるつなぎ目の部分が一番大事です。同じやり方でうまくいった人と、うまくいかなかった人には絶対に理由があります。それを集めて練り直し、テレアポからの商談化率、商談からの成約率といった各フローに数字と目標値を持たせてマネジメントしていく。企画は会社から降りてくるものなので、営業部はいかに売り方を最適化するかに頭を使っていました。

営業の極意は、より良い未来を想像させること

営業において一番大事なのは、お客様により良い未来を想像させることです。結局、物は「誰から買うか」です。同じ水を買うにしても、物自体はどこから買ってもいい。でも「この人から買いたい」と思わせられるかどうか。

「この人から買っておくと、もっとプラスアルファのベネフィットや、より良い未来があるのだろうな」と思っていただくこと。そのエネルギー感や、関わっていくことでお互いにプラスになるだろうと感じていただくことが、営業マンの資質として最も大切だと思います。

現場の死から学んだ「絆」。経営者メディアを立ち上げた理由

警察官時代に、経営者の方が自ら命を絶ってしまう現場を2度、目の当たりにしました。能力不足でも何でもなく、「孤独」だったのだと思います。取引先、友人、仲間、お客様、投資家などとの「絆」があれば、お金も策も集められます。しかし、それが断絶されて「俺はもう一人だ」となった時に、誤った決断をしてしまう。

その現場から学んだことを活かして、経営者が孤独にならないためのコミュニティや村のようなものを作りたいと思いました。最初は独立のために映像制作の会社を立ち上げましたが、経営者としてこの世界観を大事にしなければと思って作ったのが「絆助」です。経営者メディアを通じて、どんな人が、どんな思いで、どんな志で、どんな未来を作っていきたいのかが一目で分かる。メディアに掲載されている社長一人ひとりの思いが重なって、ひとつの事業になっていく。そういう空間を作りたいと思っています。

うまくいく経営者は、面白くないことを面白く変える

うまくいく経営者は、圧倒的にポジティブで明るい人ですね。そして、どんなマイナスなことが起きても、自分の成長に変えられる人です。コブクロの『LIFE』という曲に「面白くないことを面白く変える力」という歌詞があります。経営をしていると面白くないことは山ほど起きますが、それを「どうすれば面白くなるか」「これは新しい未来のための種だ」と前向きに解釈できる人は、良い能力を持った経営者だと思います。

逆にうまくいかないのは、他責にする人です。「あの人が悪い」と言った時点で成長は止まります。原因や学びを自分の中に探しに行けるかどうかが重要ですね。

いい人生の究極のルールは「ステート(状態)管理」

いい人生を送るために大切にしていることは、究極のひと言で言えば「ステート(状態)管理」です。この状態は何からできているかというと、脳内ホルモンだと思っています。朝起きて太陽光を浴びて運動すればセロトニンが出ますし、「朝からやりきった」という達成感でドーパミンが出ます。会社に行って挨拶をして、人との繋がりを感じることでオキシトシンが出る。こうしたホルモンを逆算してうまくコントロールすることが、幸せを感じる土台になります。幸せの形は人それぞれですが、そもそも自分の状態が、幸せを感じられる状態でなければ意味がありません。

人間は「いい体験」をするために生きていて、いい体験は「いい行動」からしか生まれません。いい行動をするためには、ベースとなるいい状態といい感情が必要です。それらが整っていると、マイナスなことが起きても「面白く変えよう」という良い解釈ができます。すべては繋がっていて、それをホルモンバランスのレベルでコントロールする。眠って朝起きて、太陽が上がっているだけで幸せを感じられるかどうか。そこまでいけば、何をやっていても幸せだと思います。

山口竜生
株式会社絆助 代表取締役社長。天理高校・天理大学柔道部で日本一を目指し、卒業後は神奈川県警察に入り、特殊部隊「SAT」の分隊長として活躍。経営者の孤独な死を目の当たりにした経験から、30歳でIT企業へ転職。1年で営業トップとなり、独立。現在は映像制作事業のほか、経営者の想いを繋ぎ「孤独をなくす」ための経営者メディア・コミュニティ事業「絆助」を展開している

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気になる方は、まずはカウンセリングでご相談ください。