大林尚朝 — 「1回アウト」から、人生をフルスイングする
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大林尚朝 — 「1回アウト」から、人生をフルスイングする

株式会社Another works代表取締役の大林尚朝。「副業」ではなく「複業」という市場を育ててきた。大病を経て見つけた、残りの人生をフルスイングする生き方を聞いた。

収録スタジオで並んで座る大林尚朝と中田航太郎

「副業」ではなく、「複業」

2019年に株式会社Another worksを創業し、個人と企業・自治体をつなぐ「複業クラウド」をつくりました。僕たちが使うのは、サブの仕事という意味の「副業」ではなく、複数の業を持つという意味の「複業」です。この言葉とともに、新しい市場をつくってきました。

中田さんとは、お互いの創業期からの付き合いです。2019年頃、WeWorkのピッチイベントで一緒に登壇しました。当時は中田さんも医師を続けながら会社をつくったばかりで、僕たちはそれぞれの形で複数の仕事を持っていました。

地方に、もう一つの仕事を持つ

複業クラウドは、民間企業だけでなく地方自治体にも広がっています。自治体には、AIの導入やふるさと納税の強化など、実現したいことがあっても、ノウハウや人手が足りない場合があります。そこに地方創生への思いを持つ民間人材が入り、本業を続けながら週に1回、あるいは月に1回、その町や村で働きます。

お金だけを目的にするのではなく、地方に関わりたい、東京を離れて月に1回は別の場所で仕事をしたいという人もいます。好きな地域に仕事を持ち、定期的に通う。複業は、働く場所と暮らし方を選び直すきっかけにもなっています。

AI時代に必要なのは、「元気」

起業した頃、複業といえばエンジニアやデザイナーが中心でした。今はAIがその領域の一部を担うようになり、営業やマーケターの需要が高まっています。技術を持つだけでなく、商品やサービスを人へ届けられる力が求められています。

企業から求められる複業人材に必要なものを一つ挙げるなら、「元気」です。健康で、明るく、動き続けられること。体力と人間の力は、AIが広がる時代にも変わらず必要だと思っています。

小さなチームで、仕事をつくる

AIと数人の業務委託メンバーがいれば、社員を抱えず、固定費を抑えて一人で事業を始めることもできます。複業クラウドでも、そうしたソロプレナーが増えています。複業する側だけでなく、仕事をつくる側の形も変わり始めています。

次に挑戦したいのは、公務員の副業という領域です。僕が起業する前年の2018年、国のモデル就業規則から副業を禁止する文言が消えました。それを見て人材の流動化が進むと考え、令和の最初の営業日に起業しました。今、公務員の世界にも似た波が来ています。

1回アウトになれば、フルスイングできる

2年前、腸の病気で1か月ほど入院し、全身麻酔で手術を受けました。初めて自分で救急車を呼び、結果的に大腸がんなどではありませんでしたが、そのときに「1回死んだ」と思ったんです。

僕は野球をしていました。ファールフライを打ち、相手が落とした瞬間は、1回アウトになったと思ったところから打席に戻ってこられる。余計なことを忘れて、次はフルスイングできます。今の人生もそれと同じです。31歳で一度倒れ、天からもらった残りの人生を全うしようと、フルスイングで生きています。

幸せの基準を下げる

大切にしているのは、「せっかくの人生だから楽しもう」ということです。楽しむためには、健康でなければならない。好きな人と、好きなことをするために、ジムへ行き、自分の趣味にも向き合っています。

僕は一度死んだと思っているので、幸せの基準が低いんです。生きている。家族やAnother worksの仲間たちと仕事ができる。おいしいものを食べられる。それだけで幸せだと思えることが、今を幸福度高く生きられている理由だと思います。

大林尚朝
株式会社Another works 代表取締役。早稲田大学卒業後、パソナグループを経て、ビジョナル株式会社で新規事業の立ち上げを経験。2019年に株式会社Another worksを創業し、複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を開発。民間企業や地方自治体への導入を進めている。

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気になる方は、まずはカウンセリングでご相談ください。