宮脇さき — 投資も健康も、ひとつの正解はない
20歳でビットコイン投資を始め、いまはUAE・ドバイを拠点に富裕層向けの海外移住支援を手がける宮脇さき。資産は「作る」より「守る」方が難しい。資産も健康も、頼るのはひとつの正解ではなくバランスだという。

月1万円の学生寮から、20歳でビットコインへ
大学進学で東京に出てきて、月1万円ほどの築年数も古い学生寮に住んでいました。「もっとバイトを増やしていい部屋に住みたい」という思いからお金の勉強が好きになり、勉強会に行ったり少額の投資商品を買ってみたりして、その延長線上に暗号通貨がありました。2017年頃、まだ1BTC=25万円ぐらいの時代です。
大学の友達からは「絶対に騙されてるよ」「早く利益確定した方がいいよ」といろんな人に言われました。つい最近、当時仲の良かった友達と食事をした時に「さきちゃんは大学の授業を受けながらパソコンをカタカタしてて、『絶対にビットコイン買った方がいいよ』って当時から言ってたよ」と教えられて、自分でも驚きました。
資産は「作る」よりも「守る」方が難しい
当時は「暗号通貨女子」なんて言葉が流行るくらい投資をする若い人もいましたが、新しいコインに手を出して資産をなくしてしまう人も多かったです。やはり、資産は「作る」よりも「守る」方が難しいと感じました。
私はずっとホールドしていましたが、始めて1年くらい経った頃、学校の授業が忙しいのにチャートが気になり始めてしまいました。そのタイミングで国内の不動産投資を始めました。暗号通貨をやりながら不動産もやるという「ポートフォリオ」の考え方をそこから学びました。本業がおろそかになる投資はやめた方がいいと思います。
「オルカン一択」の危うさ。お金も健康もバランスが命
新NISAが日本で始まり、「オルカンやS&P500だけやっておけば大丈夫、裏切らない」というキャッチーな情報が本屋やYouTubeに溢れました。投資が広まるのはいいことですが、「果たして投資ってそれだけでいいのか?」と疑問に思いました。ダイエットでも「これだけ食べておけば大丈夫」というものはないように、食事や睡眠、運動のバランスが大事ですよね。投資も同じで、オルカンやS&P500のリスクに気づいていない人が多いと感じ、資産のフェーズ別にどう組み込むべきかを伝えたくて『世界の新富裕層はなぜ「オルカン」「S&P500」を買わないのか』を書きました。
富裕層や投資家の方とお会いしても、「自分の投資先はオルカン一択です」という人には出会ったことがありません。皆さん事業投資や不動産、暗号通貨、アート、アンティークコインなど、年齢やフェーズに応じて色々な資産をバランスよく保有されています。それがリアルな資産運用だと思います。
「中庸」の精神と、情報のソースを絞ること
私は「中庸」という言葉をすごく大事にしています。やりすぎないことですね。完璧主義でストイックな人は、毎日何時間も走ったり、糖質を完全にカットしたりと極端になりがちですが、結局それは良くないことにも繋がります。私も食事には気をつけますが、たまにはジャンクフードも食べるし、あえて気にしない部分も作るようにしています。
あとは、ワークライフバランスを保つことと、「一人の時間」を確保すること。スマホを見れば誰が発信したかわからない情報が溢れている時代なので、一旦それをシャットダウンする時間を作ります。今回この本を書いてみて、著者や編集者など何重にもチェックをしてやっと世に出る「書籍」の情報の精度の高さを再確認しました。だからこそ、ソースがしっかりしている本や新聞に触れることを日常的に意識しています。
投資も医療も「疑う力」とセカンドオピニオンが身を救う
資産を守るためのマインドセットの1つ目は「セカンドオピニオンをつける」ことです。経営者の方は「自分にはセンスがある」と自己流で思い切った投資をしがちですが、投資の世界は事業とはリスクが違います。親など身近な人に聞いても「危ないからやめなさい」と止められるだけなので、実際に自腹を切って投資をしている人や、投資家コミュニティなど、適切な相手から客観的な意見をもらうことが大事です。
もう1つは「まずは疑う」こと。自己啓発の世界では「即断即決・とにかく行動!」といった前向きなマインドセットが多いですが、投資の世界は違います。例えば、投資家は利益を出したいけれど、不動産営業マンは「売ること」で利益を得るという利益相反があります。見えていないリスクがないか、相手を疑ってかかる視点が、金融リテラシーを上げるためにも絶対に必要です。
宮脇さき
UNI GROUP FZCO CEO。1997年生まれ、宮崎県出身。20歳でビットコイン投資を始め、暗号通貨と不動産投資を組み合わせた資産運用で頭角を現す。現在はUAE(ドバイ)を拠点に、富裕層向けの海外移住支援や資産運用アドバイザリー事業を展開。YouTubeチャンネル『さきの海外不動産しか勝たん』は登録者数約18万人。著書『世界の新富裕層はなぜ「オルカン」「S&P500」を買わないのか』はベストセラーとなっている
Wellness
自分の体を、長く見ていくために。
気になる方は、まずはカウンセリングでご相談ください。


